弁理士が他の士業より有利だと思う点

国家資格の中で8士業と言えば、弁護士、公認会計士、税理士、弁理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、土地家屋調査士と言われています。自分は弁理士を目指して試験を受け続けておりますが、今日は他の士業には無い弁理士の特徴や利点を書いてみたいと思います。

まず、何といっても理系が多いという点でしょう。弁理士試験の受験資格は特にないですが、仕事で科学技術を扱う関係上、理系が多くなります。文系の人もいますが、基本的には商標メインとなり、売上があがりにくいため、あまりウマ味がないかもしれません。理系が多いというのは、利点にもなると思います。どういうことかというと、理系というのはそもそもの人数が少ないです。特に近年は理系離れが顕著らしいので、なおさらかと思います。さらに弁理士試験は超難関資格のため、そこからさらに削られて、少人数になります。弁理士登録者数が1万人程度と、他の士業よりも圧倒的に少ないです。このため、パイの取り合いにはなりにくいのかなと思います。

次に、仕事の半分ぐらいが外国案件ということです。特許や商標などの工業所有権は当然ながら外国にも存在し、重要な存在です。海外のクライアントから特許出願の依頼がくることもありますし、日本のクライアントから国際特許出願等の依頼がくることも頻繁にあります。このように、弁理士の仕事は、国内だけでなく海外にもあります。なので、仕事の規模はかなり大きいです。当然、英語も頻繁に使います。海外のクライアントや代理人と仕事をするのは、他の士業にはあまりないのではないでしょうか。

次に、先の内容とかぶりますが、科学技術を扱う点です。この点から、個人的に弁理士が利点だと思うことがあります。それは、AIに代替えされにくいということです。どういうことかというと、特許権を取得するためには、その技術は新規なものでなければなりません。すなわち、既に世の中に知られている技術だった場合、特許権を取得することはできません。弁理士の仕事は、その新規な技術を色々工夫しながら文章化することです。AIというのは、世界中にある「既知」の情報に基づいて種々のアウトプットをしてくれます。なので、AIが新規な技術を扱うのは原理的に難しいと考えています。

以上弁理士の利点を書いてみました。近年、弁理士の人気は低下傾向です。昔ほど稼げないからとも言われています。自分が思うに、目先のお金ではなく、弁理士の魅力に気づいて挑戦してほしいものです。

偉そうなこと言ってないで、早く合格したいですが。。